私は普段、デザインの仕事をしているので「センス」とか「発想力」に長けているとよく思われがちです。
でも実際はそんなことなく、ごくごく平凡で、ちょっと物忘れのひどい頭脳しか持ち合わせていません^^
昔はそんな自分にコンプレックスを抱くこともあったのですが、今は逆にそれでよかったなぁ〜と思っています。平凡だったからこそ今の発想法に落ち着いたと思うから。
ということで今日は、ネットとノートを使った私なりの発想法を解説していきたいと思います。
発想とは
そもそも発想力とはなんぞや...!
1.思いつくこと。思いつき。 「いい―だ」
2.心に起こった考えをまとまった形にすること。 「―法」
出典:google検索
なんとなくわかりました、、ではどうすれば思いつくこと、形にすることができるのでしょうか。
思いつきの種は2つの力
私なりの発想法で重要なのは2つ、高度な技術などは必要ありません。
それは検索力と情報整理力です。
検索はPC、情報整理はノートで行います。もちろん他のツールやシチュエーションで考えることもあるのですがベースはこれです。
なぜ検索力が重要なのか
何かを思いつくには素材が必要です。食材がないと料理はできないし、基本が無いと応用もできません。だからまず最初にやることは情報収集です。
情報収集にはいろいろな方法があると思います。例えば本や論文を読む、人に聞く、統計をとるなど。何を重要視するかで変わってくるとは思うのですが、私がネットという手段にこだわるのは「検索」ができるからです。
ある特定の分野の知識を得たいとして、まずは一定範囲の情報を検索し流し読みします。そこからいくつかチョイスして深く調べていくもよし、横展開して違う発想の可能性を探るもよし、様々な方法で掘り進めていくことができます。ここで興味深い!と思ったものに関しては本も買います。
前々から感じていたことなのですが、この情報を掘り進めていく作業が人によってだいぶ異なります。なんかうまく説明できないけどもったいないパターンが多いのです...!
クリエイティブディレクター水野学さんの著書「センスは知識からはじまる」にこんな言葉があります。
普通とは、「いいもの」がわかるということ。
普通とは、「悪いもの」がわかるということ。
その両方を知った上で、「一番真ん中」がわかるということ。
私はこの考え方がとても好きなのですが、どうせ調べるなら、全体を俯瞰して観れるくらいまで調べて、そこからポイントを絞っていく、得たい情報がすぐに見つかったとしても、その情報が全体のどの位置にいるのか把握することがとても重要だと思うのです。
ここで私がよくやる検索パターンをいくつかご紹介したいと思います。
- 時系列で調べる…..生まれた歴史から最先端の流行まで
- 数で調べる…..数値測定、派生されてるか、など
- 場所別で調べる…..日本での立ち位置、世界での立ち位置
- 言語別で調べる…..日本語検索、英語検索
- コミニティ別で調べる…..専門家の見解、他業界の見解、消費者の見解
- 人やブランドで調べる….先駆者やオリジナルブランド
- 流行りと定番で調べる….流行っているパターン、長く愛されて定着しているパターン、それ以外
- イメージビジュアルで調べる….Google画像検索,Pintarest,Instagram
- 気分とシチュエーションで調べる….コラボ、イベント、夏、おしゃれなどのキーワードをプラスしたり、言い換える。
あらゆる視点で見た「端っこ」や「真ん中」、「頂点」や「土台」を調べていく感覚です。1つの検索で100記事くらいは見るのでトータル1000記事くらい見ることになります。ちなみに全部の記事を隅々まで読むことはなくて、流し読みしながらポイントとなるワードはメモし、画像はスクリーンショットを取って、良記事はリンクを取っておきます。
「そんな時間ないよ!」って思うかもしれないですが慣れるとかなり早くなりますし、判断力がつきます。私みたいに何にでも興味を持つタイプにはオススメです。(たまに深みにはまって戻れなくなります..笑)
検索は脳にも良い影響があると言われてたりするので、30分〜1時間くらいなら端折らず時間をかけてもいいと思います。(検索が脳に与える影響についてはこちらの記事を参考にさせていただきました。)
私は特に最後の2つ、画像検索や形容詞などと組み合わせた検索が好きです。想像しやすいので(笑)
情報を整理するノート術
情報集めに満足したら次は自分の言葉で書いてみます。論理的じゃなくて全然おっけい、感じたことや重要だと思ったキーワードを入れながら書くといいと思います。
軸となる言葉を書き出したらその文章に自分で問いを投げかけます。「具体的にどういうこと?」「そのためにはどうすればいいの?」「この後どうなるの?」みたいな。
その答えを自分なりに出すのですが、自分の中から出そうで出ない「発想の種」みたいなものがこのあたりで出てくる気がします。だから頑張って言語化してみます。書き出したものがしっくりこなかったら先ほど取っておいたスクリーンショットやリンク、メモ書きとにらめっこしてインスピレーションの要素がないか考えます。さっきとは違う角度から改めて検索もします。
これは飲食店のジャズライブイベントをどうアピールすればいいのか考えたときのメモです。
自分なりのアピールワードを出して、問いかけて、具体例をだしたりしてます。
書きながら考えて、考えながら書くので例えば順番を入れ替えたくなったり、分解したくなったりします。そんなとき手書きだと、感覚的に手を加えることができるので私は手書きをオススメします。ここからペンの色を変えて、ガシガシ書き加えることもありますし、なんか全然違うな〜って思ったらガシガシ消すこともあります。
試行錯誤をして、誰かに説明できるくらい自分のものになればおっけいです^^
ここから先はそれぞれのアウトプット方法で進められると思います。例えば私の場合はグラフィックデザインなどの視覚的なもの、これが企画書の人もいれば指示書の人もいますよね。
聞き込みやブレストで他の人の意見を聞いたり、モックアップを作って検証したり、とにかく反応をもらえる場所を探すことで想いもよらなかったアイデアにつながるかも。そこに繋げるための前準備として、「検索」や「情報整理」を行うことは普段アイデア出しなどをする機会のない人でも気軽にできると思うのでオススメです^^
ここまで発想フローについてお話してきましたが、なんだかんだ固定概念のない発想って最強ですよね(笑)子供の発想力はすごい!だから客観的に情報を流し見ることができるこの方法が私には合ったやり方なのかも。
最後にもう一つだけ書かせてもらうと、自分の発想力を鍛えることもとっても大切ですが、誰かの「発想の種」をすくい上げて膨らませて導ける能力もとても大切だな〜と思う今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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名古屋在住。普段は企業デザイナー。グラフィック、web、写真、動画、広報、ディスプレイなんでもします。カメラとパソコンを担いでどこへでも行きます。